カーリースに向いている人って？おすすめな人の特徴や選ぶコツを解説！

予期しない車両関連の出費を回避したい人

カーリースでは、車が保安基準を満たしているかを検査する「車検」にかかる費用も、月々の支払額に含まれています。車検は、新車を購入した3年後、その後は2年ごとに受ける必要があります。そのため、本来は都度出費が必要になりますが、カーリースの場合は車検費用が月々の支払に含まれているプランを選択すれば、予期しない車両関係の出費を回避できます。

また、車の修理や部品交換といった簡単なメンテナンスを含んだプランを提供しているカーリース会社もあるので、予期しない出費を抑えたい方は事前に確認しましょう。

初期費用を低く抑えて最新の車に乗りたい人

新車を購入すると、頭金などの費用がかかります。具体的には、頭金には車両価格の約20〜30％、各種税金や自賠責保険料、その他登録費用は車両価格の約10〜20％が必要です。そのため、まとまった額の資金がなければ、新車を購入するのは難しいと言われてきました。

しかし、カーリースではこれらの金額が月々のリース料金に含まれる場合が多いので、初期費用を抑えながら新車に乗れます。

面倒なやり取りや手続きを省きたい人

カーリースでは、車両登録や税金の支払いなどのわずらわしい手続きは、カーリース会社が代行してくれるケースが多いです。毎年の自動車税も月々の支払額に含むことができるので、お金の用意や納付の手間が省けます。

また、車検やメンテナンス時期などもカーリース会社が管理しており、事前にメンテナンス工場との日程調整などの案内をしてもらえることもあります。車に関する不明な点や困ったことなどに対応をしてくれることもあり、新車を購入した際に本来発生する面倒な手続きなどをカーリース会社にお任せできます。

車両のカスタマイズにこだわらない人

カーリース会社にもよりますが、カーリースは「賃貸借契約」であり、車の所有者はカーリース会社なので、契約満了時に車を返却することが前提となっています。そのため、車を返却する際には契約時の状態のまま車を返却しなければならず、これを「原状回復義務」と呼びます。

よって、カーリースは車体の改造やメーカーオプション以上のカスタムに興味がない人に向いています。

ライフスタイルに合わせて車を乗り換えたい人

カーリースは、3年や5年、7年など決まった期間で契約するため、契約満了時のライフスタイルに合わせて車を乗り換えることができます。

また契約期間中に、結婚や転勤など、ライフスタイルが大きく変化した場合は、中途解約金が免除されるリース会社もあるので、事前に確認すると良いでしょう。

自分専用のナンバーを持ちたい人

カーリースは、賃貸借契約であるため、車の所有者（賃貸人）がカーリース会社、使用者（賃借人）は契約者となります。そのため、カーリースは、レンタカーのような「わ」「れ」ナンバーではなく、車を自分で購入したときと同じナンバーを使用できます。

また別途費用はかかりますが、希望のナンバーを取得することも可能です。

カーリースのナンバーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

憧れの車や上位グレードを手軽に楽しみたい人

カーリースには、残存価格（以下、残価と呼びます）という仕組みがあります。残価は、貸し出す車の予定走行距離とリース期間を踏まえてリース会社が設定する、リース契約満了時の車の予想売却価格を指します。

リース料金を計算する際は、本来の車両代金からこの残価が差し引かれているため、全額を支払うローンよりも車両代金に対する総支払額は抑えやすいというメリットがあるのです。

そのため、カーリースを上手に活用すれば、憧れの車や上位グレードを使用できる可能性もあります。

カーリースより購入が向いている人

以下のような人は、カーリースより購入が向いていると考えられます。

• 資金に余裕がある人
• 車をカスタマイズしたい人
• 運転に不安がある人
• 長距離を頻繁に運転する人

特に、日常的に長距離を運転する人は、カーリースが向かない場合があります。カーリースでは一般的に、1ヶ月の走行距離に制限があり、上限を超えてしまうと契約満了時に超過料金を請求されるからです。

こうした方は、自分がどのくらいの距離を運転するのか事前に計算した上で、走行距離が長距離で設定されているカーリースの特別なプランや、購入を検討した方が良いでしょう。

カーリースよりレンタカーやカーシェアが向いている人

レンタカーとカーリースを比較して考えてみましょう。レンタカーは、借りる際に審査はなく、必要なときだけ気軽に利用できます。また、メンテナンス費用や車が故障した際の修理費用なども負担する必要がありません。

それに対し、カーリースには、契約者が契約期間中に料金を安定的に支払えるか判断するため、契約前に審査があります。具体的には、財産、年収・収入の安定性、借金の有無などが審査対象です。そのため、レンタカーよりは気軽に利用しにくいかもしれません。

また、メンテナンス費用がリース料金に含まれているカーリース会社は多いですが、修理費用は原則、契約者の自己負担となるため、万が一の金銭的負担が重いと感じる方もいらっしゃるでしょう。

以上を踏まえると、車を利用する回数があまり多くない人は、カーリースよりレンタカーやカーシェアが向いていると言えます。

残価設定の仕組みはどうなのか

リース車の残価は契約時に設定され、契約時に設定した残価が返却時に低くなっている場合や高くなっている場合は、その差額を精算しなければならない場合があります。

精算が必要か否かは、残価の精算方法が「オープンエンド方式」か「クローズドエンド方式」かによって変わります。オープンエンド方式では、契約時に設定した残価と契約満了時の残価の差額を契約者が精算します。クローズドエンド方式では、差額が発生した場合はリース会社が負担し、契約者の負担はありません。

そのため、「最後に高額な出費があるかもしれない」と不安を感じずに車を利用したい方は、クローズドエンド方式のカーリース会社を選ぶと良いでしょう。

乗りたい車種を選べるのか

カーリース会社によっては、中古車のみの扱いや、新車でも選べるメーカーや車種が限られている場合があります。そのため、新車を利用したい方や、豊富な種類の中から車を選びたい方は、扱っている車種について確認しておくと良いでしょう。

走行距離は適しているのか

先ほどもお伝えした通り、カーリースには走行距離の制限があるため、契約時に走行距離の選択をする必要があります。契約終了時にトータルの走行距離を確認し、超過分があれば精算する仕組みになっています。

そのため、自分が週にどのくらい車を利用し、どのくらいの距離を走るかなどを予め洗い出し、月ごとの大体の走行距離を把握しておきましょう。

ボーナス払いができるか

カーリースの支払い方法は、「均等払い」と「ボーナス払い」の2種類があります。均等払いは名前の通り、毎月決まった額の料金を支払う方法です。それに対し、ボーナス払いとは、年2回のボーナス月に、他の月よりも多めに料金を支払う方法です。どちらを選ぶかは契約者に委ねられていますが、ボーナス払いの有無やボーナス月の加算額は契約時に決定されるため、契約途中での変更はできません。

ボーナス払いを選択すると、月々の支払額が抑えられる一方、年に2回まとまった金額が必要となるため、本当にボーナス払いをする必要があるのか、よく検討することをおすすめします。

契約期間が豊富か

カーリースの契約期間は一般的に、カーリース会社のプランで設定されています。1年単位で選べる場合もあれば、5年・7年・9年など、プランごとに契約期間を定めている場合もあります。

ただし、特別の事由を除いて、カーリース契約は原則として中途解約ができません。そのため、「新車を乗り換え続けたいから短めで」など、ご自身が希望する契約期間が選べる会社かどうかを確認しておくことが大切です。

月額料金の設定はどうか

カーリースを選ぶ際には、月額料金の設定もしっかり確認しましょう。具体的には、リース料金に含まれる費用の自己負担分をシミュレーションして、他社が同程度の月額料金で提供しているサービスと比較してください。

サポートが手厚いか

最後まで安心して車に乗り続けるには、サポート体制が手厚い方が良いですよね。サポートの例としては、オイルや部品の交換といったメンテナンスが挙げられます。サポート内容は、カーリース会社によって異なるため、どのようなサポートを受けられるのかは契約前に把握しておきましょう。