車のエンジン警告灯が点灯するのはなぜ?対処方法と修理費用を解説!

車のエンジン警告灯が点灯するのはなぜ?対処方法と修理費用を解説!

公開日:2024.01.29

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安全運転を心がけていても、予期せぬ事故に巻き込まれてしまったり、車が故障してしまったりすることがあります。思いがけないトラブルに、どうしていいか分からなくなることは誰にでもあります。今回の記事では、故障やトラブルの前兆を示してくれるエンジン警告灯に関して点灯の原因と対処法を解説します。

エンジン警告灯とは?

エンジン警告灯は、エンジン制御系で何かしら問題が起きた場合に点灯する橙色のランプのことです。ほかにも、「エンジンマークのランプ」や「エンジンチェックランプ」と呼ばれることがあります。エンジン制御システムが正常であれば、エンジンをかけたときに点灯して、エンジンがかかり終わるとランプが消える仕組みになっています。

メーターパネル内に表示されることがほとんどで、エンジン始動時に点灯するのは警告灯自体が正常に動作しているかを確認するためなので心配は不要です。ただし、エンジン始動時にエンジン警告灯が点灯しない場合は、早めにディーラーや整備工場に連絡しましょう。

警告灯の色が表す意味は?

車両にはエンジン警告灯以外にもいくつかの警告灯が搭載されており、各警告灯の色は国際規格(ISO)で定められていて、赤、橙、緑の3パターンがあります。以下のように、色によって緊急性が異なります。

意味 対応
危険 すぐに安全な場所に停車する
注意 速やかに点検を行う
安全 正常な状態で、安全に走行できる

エンジン警告灯は前述したとおり橙色のランプとなっております。点灯時には速やかに点検を受ける必要があります。また、たとえ何の警告灯なのかが分からなくても赤色に点灯している警告灯があれば緊急性が高い状態なので、ただちに安全な場所に停止して、ディーラーや整備工場に連絡しましょう。

エンジン警告灯が点灯する原因は?

エンジン警告灯が点灯する原因は?

エンジン警告灯が点灯する原因は、さまざまです。2000年代以降、車に搭載されるコンピューターやセンサーの数は増えて複雑化しており、その分警告灯が点灯する原因も増えているのが現状です。一部ですが、代表的な症状は次のとおりです。

  1. ガタガタする
  2. しばらくすると消える
  3. 点滅する
  4. スピードが出ない

それぞれの原因や対処法、修理費などについて、以下で詳しく解説していきます。

1.ガタガタする

エンジンがガタガタする原因は、センサー類の不具合の可能性があります。ひと括りにセンサーといっても種類が多く、エンジン警告灯の点灯には以下のようなセンサーの不具合が考えられます。

センサー 役割 交換費用相場(工賃込み)
O2センサー(酸素センサー) 排気ガス中の酸素濃度を検知する 3万~6万円
エアフロセンサー エンジン内部の空気の吸入量を計測する 2万~8万円前後
バッテリーセンサー バッテリーの作動状態を確認する 1万5千円前後
イグニッションセンサー エンジンの点火を制御する 1万5千円前後
カム角度・クランク角度センサー カムシャフトやクランクシャフトの角度を計測 カム角度:1万~2万円
クランク角度:1万円前後
アクセルポジションセンサー アクセルの踏み込み量を計測する 1万~2万円

慌てずに駐車場やパーキングエリアといった安全な場所に停車したあと、エンジンを点検しましょう。ご自身では原因がわからない場合は、ディーラーや整備工場へ連絡して指示を仰ぐようにしましょう。

2.しばらくすると消える

しばらくするとエンジン警告灯が消える原因は、ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)の不具合が考えられます。

以前はエンジン制御コンピューターを指していましたが、今ではエンジン以外にもミッションやブレーキ、パワーステアリング、エアバッグ、エアコン、ナビ、ライトなど、車に搭載されるほとんどの電子部品やシステムを制御しています。ECUに不具合が発生すると、次のような状態になってしまいます。

  • 作動部品に信号や電気を正しく送信できない
  • センサーからの信号を受け取れない
  • 入力されたデータの演算ができない

ECUには自己診断機能が備わっているので、不具合が発生すればエンジン警告灯で喚起します。不具合があると、ディーラーや整備工場で修理する必要があります。ECUを交換する場合、車種によっては10万円を超えることもありますが、一般的には工賃を含めて3万円前後です。

3.点滅する

エンジン警告灯が点滅する原因は、アクチュエーター(作動部品)の不具合が考えられます。作動部品は「コンピューターから電気信号を取り込み、部品を制御する装置」です。

入力された電気信号は、動いたり回転させたりといった物理的な運動に変換されます。エンジン以外に、ドアミラーやドアロック、ワイパーといった部品を動かすためにもアクチュエーターが搭載されています。

アクチュエーターに不具合があると、コントロールユニットから送信された指示どおりに部品を動かせなくなります。エンジン警告灯の点滅は、走行中に消えてしまうこともあるかもしれませんが、不具合を抱えている可能性が高いといえます。

エンジン警告灯が点滅したことがあるのであれば、早めに整備工場やディーラーで点検を受けるようにしましょう。アクチュエーターの交換費用は、1万~3万円ほどです。

4.スピードが出ない

スピードが出ない症状は、配線(ハーネス)の不具合が考えられます。上記のセンサー、ECU、作動部品の多くは配線で繋がっていて、信号や電気を送っています。配線に断線や接触不良、短絡などがあると、信号や電気が途絶えてエンジン警告灯が点灯します。

この場合は安全に走行するのが難しく危険なので、慌てず速やかに安全な場所に退避します。停車させる場合はハザードを点灯させて、周囲の車に異常を知らせましょう。その後、整備工場やディーラーに連絡してレッカー搬入、指示に従ってください。

ECUから各部センサー、バッテリーやオルターネーターといった各ユニットに接続するメインハーネスの場合、交換費用は5万円前後です。

メンテナンスプランのあるカーリースもおすすめ

一度でもエンジン警告灯が点灯したら点検を受けることをおすすめします。エンジンの不調や故障を放置し続けると燃費が悪くなるだけでなく、運転面においても大きなリスクを背負いながら走行することになります。

メンテナンスの手間や経済面での負担が気になる方には、メンテナンス込みのカーリースを選択するのも一つの方法です。ピタクルのカーリースでは3種類のメンテナンスプランから自分にあったプランをお選びいただけます。

点灯時の注意点について

点灯時の注意点について

整備工場やディーラーに持っていったときに原因わからなくなってしまうため、以下のような行動は避けましょう。

  • 走行を続ける
  • 急加速や高速での走行
  • 長時間の運転
  • 自力で表示を消すために操作したり修理せず放っておいたりする

上から順番に詳しく解説していきます。

走行を続ける

エンジン警告灯が点灯した場合、走行を続けるのは避けましょう。

理由は、警告灯の点灯を無視して走行を続けることでエンジンが故障する可能性があるからです。エンジン警告灯の点灯は、ドライバーへの注意喚起です。エンジン警告灯の色は「橙」で、緊急を要するものではないため、すぐに路肩に停車させる必要はありませんが、なるべく早めに駐車場やパーキングエリアといった安全な場所に停車させてください。

整備工場やディーラーに指示を求めて、必要ならロードサービスを呼びましょう。異常がない場合でも、なるべく早く整備工場やディーラーで点検を受けることをおすすめします。

急加速や高速での走行

エンジン警告灯が点灯したあと、どうしても運転せざるを得ない場合は、急加速や高速道路の走行は避けましょう。警告灯が点灯しているということは、エンジン周りに不具合が生じている可能性もあるので、なるべくエンジンに負荷をかけないようにすることが大切です。

長時間の運転

長時間・長距離の運転もエンジンに負荷がかかるので、なるべく避けましょう。特に高速道路の走行は負荷が大きいため、早めに一般道に降りることをおすすめします。

自力で表示を消すために操作したり修理せず放っておいたりする

自力で表示を消すために操作したり、修理せず放っておいたりすることもやめましょう。エンジン警告灯は診断機(テスター)がないと点灯の原因や表示を消すことはできないので、整備工場やディーラーで車種専用の診断機で点検してもらってください。

また、修理せずに放っておくと、アイドリング不調、エンスト、操作性の低下、加速・原則のレスポンスが悪いといった支障が出てくる可能性があります。やはり、整備工場やディーラーで修理を依頼しましょう。

メンテナンスの重要性

車に乗る以上、定期的なメンテナンスが必要です。点検整備は使用者の義務であり、車は時間の経過や走行距離とともに性能や耐久性は低下していきます。自動車メーカー、保守管理されることを前提に車を製造しているので、点検やメンテナンスは不可欠なのです。

しかし、朝日インタラクティブ株式会社が調査した「自動車のメンテナンスに関する調査」では、車検以外にメンテナンスしていない人が多いのが現状です。

自動車のメンテナンスに関する調査
出典:朝日インタラクティブ株式会社|自動車のメンテナンスに関する調査

最も多いのは「面倒だから」という意見で、次に「車検の判断にまかせておけば安心だから」「特にない」という意見が続きます。なかなか積極的にメンテナンスを行うまでにいたらない理由としては、オイルやタイヤといった消耗品の交換時期がわからないなど、多くのドライバーはメンテナンスの重要性を理解しつつも、面倒であったり知識がなかったりするのが現状です。

まとめ

今回の記事では、エンジン警告灯に関して点灯の原因と対処法、実際にエンジンが故障した場合の修理費について解説しました。エンジン警告灯の点灯・点滅の原因が、エンジン本体の不具合であった場合は多額の修理費用が発生するので、修理のタイミングでカーリースに乗り換える選択肢もあります。

カーリースは自動車税・自動車重量税の納税や自賠責保険料の支払い、プランによってはメンテナンスをカーリース会社に任せられる点が大きなメリットです。

ピタクルのマイカーカーリースなら豊富なメンテナンスプランがあるので、ご自分の予算や希望に合ったプランが選べます。具体的には、以下3種類のメンテナンスプランがあります。

ゴールドプラン 車検やメンテナンスに加え、消耗品(バッテリー、タイヤは除く)やロードサービスまで含まれたハイグレードプラン シルバープラン:ロードサービスやオイル交換が含まれたミドルグレードのプラン
ホワイトプラン ロードサービスのみのシンプルでコスト重視プラン

ピタクルでは、全てのプランでロードサービスが含まれるので、万が一のトラブル時も安心です。ぜひ、乗り換えの際にはピタクルのマイカーカーリースも視野に入れてみてください。

まずはピタクルまで、お気軽にお問い合わせください。

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