カーリースの走行距離制限とは?

カーリースの走行距離制限とは?

公開日:2024.08.28

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車を購入したいと考えている方の中には、カーリースを選択肢のひとつとして検討している方もいるのではないでしょうか。

カーリースは税金や車検代など、車に関わる支出を月々の支払いとしてフラットにできるため、家計の見通しが立てやすい点から、近年車を持つ方法のひとつとして選ぶ方も増えてきています。

しかし、カーリースには走行距離制限があります。

決められた距離を超過してしまうと追加料金が発生するため、頻繁に長距離を運転する予定がある方などは慎重に検討すべきポイントですね。

今回はそんなカーリースの走行距離制限に関して、疑問や不安を解消できるよう詳しく解説していきます。

この記事を参考に、自分に合ったプランを見つけてみてください。

なぜ走行距離制限があるのか

そもそも、なぜカーリースには走行距離制限があるのでしょうか。

その理由を簡潔に説明すると、「カーリースの契約締結時に決めた残価との差額がないようにするため」です。

カーリース契約では返却後に車を売却することを前提としているため、契約終了時の車の価値、残価と呼ばれるものを事前に予測し、その残価を本体価格から差し引くことで支払い額を算出しています。

走行距離が増えれば、車のディテールの劣化やエンジンに摩耗が生じ、市場価値が低下する可能性があります。

そのため、将来の車の価値を維持するために距離制限が設けられています。

また、そのほかにも走行距離制限には以下のような理由があります。

  • 将来的なメンテナンスや修理のコストを予測しやすい
  • 将来の市場価値の変動に伴うリスク管理
  • 利用者に車を適切に利用することやメンテナンスに対する責任を持ってもらう

走行距離制限の基本知識

カーリースの仕組み上、走行距離制限が設けられることはご紹介しました。

しかし、カーリースを利用するうえで知っておきたいのは、「走行距離制限とは大体どれくらいの距離で制限されているのか」や、「超えてしまったらどうなるのか」ということではないでしょうか。

まずは、走行距離制限の基本的な情報を解説していきます。

走行距離制限の基準

走行距離制限の基準は、リース会社や各メーカー、選択するプランによっても異なります。

例えば、とあるメーカーによるリースプランでは、以下のように定められています。

比較 詳細
メーカーA
  • 3年プラン 54,000km
  • 5年プラン 90,000km(再契約1回含む)
  • 7年プラン 126,000km(再契約2回含む)
    (月間1,800km程度の想定)
メーカーB
  • 月1,000km(年間12,000km)プラン
  • 月1,500km(年間18,000km)プラン
    ※超過時は1kmあたり5~10円負担(車種により幅あり)

(※2024年4月時点の情報です)

平均的な基準としては、おおよそ月間で1,000〜2,000km程度の制限が定められることが多くなっています。

マイカーリースをご利用になる場合、月間でこの程度という目安の制限距離はありますが、その都度リース会社に走行距離を報告する必要はなく、基本的にはリース契約満了日の総走行距離が重視されます。

契約満了時の総走行距離を契約月数で割り、走行距離制限を超えていないか判定する形が一般的となるでしょう。

つまり、「この月は遠出してしまったから月の制限距離を超過してしまった。」など年ごと月ごとの走行距離のバラつきがあっても、リース契約期間のトータルでオーバーしていなければ問題ないということです。

走行距離制限を超えた際の影響

それでは、もしも契約満了時に走行距離制限をオーバーしていた場合、利用者にはどのような影響があるのでしょうか。

■超過走行料金の発生

まず、カーリース契約で設定された走行距離制限を超えた場合、超過走行料金が発生するのが一般的です。

ホンダのプランの紹介にも記載したように、契約時に超過料金が定められており、超過した距離あたりの料金を契約者が支払う必要があります。

この超過料金はリース会社や車種によっても幅がありますが、1km超えるごとに5~10円が相場となっています。

具体的な例をあげて、どの程度の金額となるのか見てみましょう。

例えば1ヵ月あたりの走行距離制限が1,000kmのカーリースを契約したとして、契約期間が36ヵ月(3年)とします。

走行距離の確認は契約期間満了時に行われるため、この制限では契約終了後に合計36,000kmを超えていなければよいということになります。

このケースで契約者が毎月1,200kmずつ走行してしまったとすると、満了時の総走行距離は43,200kmとなります。

仮に超過走行料金が1kmあたり10円と設定されていれば、走行距離制限を超過した分の7,200km(43,200km - 36,000km)× 10円=72,000円が超過料金として契約者に追加請求されることになります。

■契約更新や新たな契約の条件変更

一部のリース会社やプランでは、走行距離制限を超過したことにより、そのまま契約更新する場合や新たにそのリース会社で契約する際に条件変更をもたらすことがあります。

この場合ではより高い超過料金での契約となったり、契約条件に変更があったりといったことになる可能性があります。

適切な走行距離を選ぼう

ご紹介したように、走行距離制限を超過してしまうと追加料金を支払わなければならないなどの影響があります。

そうならないためにも、契約前に自分の生活にあった制限距離のプランを慎重に選ぶことが重要ですね。

それでは、適切な走行距離とはどのように見積ればよいのでしょうか。

現在の利用状況から見積もる

まずは、現在自分がどの程度車を利用しているのか、自身のライフスタイルから大体の走行距離を算出します。

使用の目的ごとの一般的な走行距離目安がこちらです。

使用目的 走行距離目安
通勤
  • 近距離通勤(1日10km~20km)の場合
    年間約3,000~6,000km
  • 遠距離通勤(50km以上)の場合
    年間約10,000km以上
買い物など近距離の週末利用
  • 週末のみ利用など、週合計で50km程度の場合
    年間約2,500km
レジャー・ドライブ
  • 頻繁にレジャーやドライブに行き、週末のみだが100km以上走行する場合
    年間約5,000km以上
家族・友人との集まりや旅行などの遠距離移動
  • 家族・友達との集まりによる地方への移動や旅行など、 1回に200km以上走行するイベントが年に数回ある場合
    年間約5,000km以上
  • 特別な用途など、月に1回程度200km以上走行する場合
    年間約6,000km以上

このように、週単位や月単位でどの程度走行するかを考えることで年間でどのくらいの走行距離になるのかざっくりと見積もることができます。

まずは自分の用途に合わせて、最低でもこれくらいは走るという目安を算出しておきましょう。

将来の予測を加えて見積る

現在の利用状況に加えて、将来的に予測できる走行距離の変化も加味しておきましょう。

例えば今後数ヶ月以内に旅行の予定がある、契約期間内に帰省の予定がある、転職を予定しており通勤距離が変わる...などといった、予測できる範囲での変化や予定を含めて見積もっておくことで、イレギュラーな事態に対応できます。

余裕をもたせて見積る

上の表でご紹介したような走行距離の予測は、あくまでざっくりとした目安で算出されるものです。

実際に利用を始めたら思っていたよりも走行距離が増えてしまった、などといったことも十分あり得ます。

そのため、実際の走行距離が予想を上回る可能性も考慮して自身の見積もった距離よりも余裕をもたせた制限を選びましょう。

走行制限の距離が大きいプランでは、市場価値の面を考慮してその分利用にかかる費用が高くなります。

それぞれの予算等によっても、どこまで余裕を持てるかが変わってきますので、最終的には各プランのシミュレーションをして比較し判断することをおすすめします。

走行距離制限があるカーリースのメリット・デメリット

走行距離に制限があるということは、超過料金が発生する恐れがあるなどデメリットばかりに目が向きがちです。

しかし、走行距離制限があるカーリースを利用することで得られるメリットもあります。

カーリースの走行距離制限にはどんなメリット・デメリットがあるのか、しっかりと理解してプランを選んでいきましょう。

走行距離制限のメリット

まず、走行距離制限によるメリットには以下のようなものがあります。

■月額料金が抑えられる

走行距離制限がある場合、車の劣化による市場価値低下の程度がリース会社の予想と同程度に抑えられるため、リース会社は将来の車の価値を予測しやすくなります。

そのため、制限内での走行を前提とすると残価がより正確に設定され、それに基づいて制限なしの場合よりも月額料金が抑えられる傾向にあるでしょう。

将来の市場価値により定められるため、走行制限距離が大きいプランの場合はその分月額料金も高くなりますのでご注意ください。

■コストの予測がしやすい

制限内での走行が見込まれる場合、月額料金以外に超過料金などの追加コストが発生しにくくなります。

追加でのイレギュラーなコストが無ければコストの予測もしやすく、予算を立てやすくなります。

■車の価値を維持しやすい

走行距離制限があることで、前述したように車の劣化が最低限に抑えられるため契約満了時の車の残存価値を維持しやすくなります。

これにより、将来の車の買い替え時に有利な条件が得られる可能性があります。

走行距離制限のデメリット

次に、走行距離制限のデメリットです。

■制限を超えると追加料金が発生する

まず一番に思いつく大きなデメリットと言えば、これまでもご紹介した超過料金についてです。

上限を超えて走行した場合には、通常は1kmあたりに定められた料金をもとに超過した距離分の超過走行料金が発生します。

超過料金は基本的に契約期間終了後に精算され、まとめて支払うことになりますが、超過距離によっては一度に大きな出費となってしまうことはもちろん、総額を考えると本来の月額料金以上の支払いをしていることにもなってしまいます。

■制限内に収めるため運用を制約しなければならない

走行距離制限があると、制限内での走行距離に合わせる必要があります。

予想以上に移動が必要だった場合や長距離ドライブが多くなった場合など、精神的にも制約を感じる場面が存在する可能性があります。

■柔軟性が低くなってしまう

走行距離制限がある場合には、予測外の移動や状況に対応するための柔軟性が低くなってしまうことがあります。

制限までの走行距離に余裕がないと予想外の事態に対応することが難しくなってしまいますので、イレギュラーな走行が発生する可能性を考慮しておく必要があります。

まとめ

カーリースの走行距離制限は、利用者にとって非常に重要なポイントです。

制限を超えると契約期間終了時に追加料金が発生することになり、痛い出費となってしまうこともあるでしょう。

制限距離を超過しないよう、自身の運転パターンや予算を十分に考慮して、適切な走行距離制限を慎重に判断する必要があります。

しかし、どのプランが適しているのか自分で見極めるのは難しいですよね。

まずは複数のリース会社に見積もりを出し、比較することから始めてみましょう。

見積もり時に条件として入力する走行距離の算出ができていない、わからないといった場合は、無料相談でプロに聞くのもおすすめです。

まずは乗ってみたい車や希望する車のサイズ感等から、簡単見積もりで予算感を把握するところから始めましょう。

はじめてのマイカーリースで不安を感じている方には、ピタクルの専門スタッフが丁寧にお答えし、あなたのライフスタイルに最適なカーリースプランをご提案いたします。

ご相談だけでも構いませんので、お気軽に無料相談にお問い合わせください。

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