燃費が良い車の選び方とは?おすすめの車種も紹介

燃費が良い車の選び方とは?おすすめの車種も紹介

公開日:2025.01.21

表示価格及び、グレードや取り扱い状況は「公開日」もしくは「更新日」当時のものとなり、現在の情報と異なる場合がございます。

「燃費が良い車を使いたい」そう考えている方は多いと思います。では、燃費が良い車とは、一体どんなものなのでしょうか?今回は、「燃費が良い車」の定義や選び方、燃費が良い車のメリット・デメリットなど、意外に知らない燃費のあれこれを解説します。ぜひ最後までご覧ください。

そもそも燃費とは?

まず、車における燃費とは、燃料(ガソリン、軽油など)1リットルあたりの走行距離を指し、単位はkm/Lと表記されます。新車の販売前に対象車両の性能や品質管理体制が基準を満たしているか国が審査する「自動車型式指定制度」において、重要な項目の1つです。

ただし、公表されている燃費の数値は、公道を走行した時のものではなく、燃費を計測する国際基準「WLTCモード」で計測されたものです。WLTCモードでの測定は2018年から義務化されており、それ以前に使われていた「JC08モード」より精度が高いといわれています。

時折、実際に車を走らせた際の「実燃費」が、カタログに記載された数値とは少し異なる場合があります。これは、次の章で例示する様々な要因によって燃費が変わるからです。そのため、カタログに記された数値は、あくまで車種ごとの燃費を比較する目安として活用するとよいでしょう。

燃費に影響する装備や要因

燃費に影響する装備や要因

ここからは、燃費の良し悪しに影響する車両装備や要因について解説します。

ハイブリッド

ハイブリット車とは「異なる2つ以上の動力で動く車」を指し、その多くがガソリンエンジンとモーターを使用しています。機能の違いによって「ハイブリッド車」「プラグインハイブリッド車」「マイルドハイブリッド車」の3種類に区別されます。また、走行状況に合わせてエンジンとモーターを使い分けるものなど、仕組みも複数あります。

ボディサイズ

重いものを動かす際には、多くの燃料を消費するものです。そのため、動力を生じさせる装置などの条件が同じなら、ボディサイズ(車両重量)が重くなるほど燃費が悪くなります。

タイヤ

車両部品の中で唯一、タイヤは路面と接しています。タイヤはゴム製であるため、回転時には路面との摩擦が発生します。これを「転がり抵抗」と呼びます。近年は、燃費性能を向上させる目的で、転がり抵抗を軽減したタイヤが登場しています。

パワーユニット

パワーユニットとは、エンジンやモーターなどの動力を生じさせる装置のことです。エンジンは一般的に、ガソリンエンジンと比較して、ディーゼルエンジンの方が、2〜3割ほど燃費性能が高い傾向にあります。

トランスミッション(変速機)

トランスミッションは、エンジンの動力を適切なトルク(タイヤを回転させる力)と回転速度に変速するための機構を指します。「変速機」とも呼ばれます。MT(マニュアルトランスミッション)車とAT(オートマチックトランスミッション)車に分類されますが、最近ではどちらを選んでもほとんど燃費は変わりません。

空力性能

車は走行風の影響を強く受けるため、その影響を軽減し、高速安定性や俊敏なハンドリングを実現する「空力性能」が重要です。具体的には、スムーズに空気を車体後方に流すため、フロントからリアまでを流線型にしたり、フロントガラスを寝かせたりしています。

以下は、ここまでのまとめです。

車両装置 おすすめポイント
ハイブリッド ガソリン車よりハイブリッド車の方が燃費が良い
ボディサイズ ボディサイズの軽い方が燃費が良い
タイヤ 転がり抵抗を軽減したタイヤがおすすめ
パワーユニット ガソリンエンジンよりディーゼルエンジンの方が燃費性能が高い
トランスミッション(変速機) MT車でもAT車でも燃費に変わりはない
自分好みにカスタマイズできない 一般的な車の使い方をする場合、そこまで気にする必要はない

燃費が良い車の選び方

燃費が良い車の選び方を、5パターンに分けてご紹介します。

近所で買い物?アウトドア?用途に合ったサイズを選ぶ

車を選ぶ際、燃費の前に注目すべきポイントはサイズです。近所の買い物や送迎に使いたいならコンパクトな車、アウトドアを楽しむためなら大きめの車など、購入目的に合ったサイズを見極め、その上で燃費を比較することをおすすめします。

街中?遠出?使うシーンに合わせて選ぶ

車は、タイプによって得意・不得意な走行シーンがあることをご存じですか?例えば、排気量が小さい軽自動車の場合、高速道路を走るとエンジンの回転数が高くなるため、あまり燃費の効率が上がりません。一方、郊外の一般道は速度域が比較的高くないため、燃費が良くなる場合もあります。

重たい車を動かし始めるには、多くのエネルギーが必要なため、エンジンが燃料を最も消費するのは、停止した状態から動き出す時です。したがって、ミニバンをはじめとする大型車は、街中では燃費が落ちやすいですが、高速道路を一定速度で走っている場合は燃費が落ちにくいケースもあります。

カタログには、WLTCモードの市街地モード、郊外モード、高速道路モードの燃費数値も記載されています。欲しい車がどんな走行シーンに向いているか、確認してみましょう。

少人数?大人数?乗車人数に合わせて選ぶ

通勤や買い物、送迎など、ストップ&ゴーが多いシーンで少人数の乗車を想定している場合、ガソリン車よりもマイルドハイブリッド車の方が燃費が良いとされています。

マイルドハイブリッド車とは、システムがシンプルで、モーターの出力が控えめなハイブリッド車を指します。具体的には、モーター機能付きの発電機を搭載しており、アイドリングストップから復帰する時に静かに再始動し、バッテリーに余裕があれば発進時にモーターがエンジンをアシストして燃費を抑えるのが特徴です。

システムがシンプルであるため価格が比較的高くなく、ガソリン車よりも燃費が良いため、乗車人数が少人数の場合は検討してみてください。

長距離運転が多い?走行距離で選ぶ

高速道路における長距離運転の機会が多い場合、ガソリン車よりもディーゼル車の方が燃費が良い傾向にあります。特に、燃費が良くて、燃料代も安いクリーンディーゼル車がおすすめです。

クリーンディーゼルは、2003年の「ディーゼル車規制条例」制定を受けて開発された、粒子状物質や窒素酸化物の排出量の少ないディーゼルエンジンを指します。燃料噴射システム「コモンレールシステム」を搭載することで、不完全燃焼が原因で排出される排気ガスなどの排出を抑制できることが大きな特徴です。

また、エンジンから排出される排気ガスをろ過する「微粒子捕集フィルター」や、化学反応によって窒素酸化物を浄化させる「尿素SCRシステム」なども搭載しています。

高速道路での長距離運転をされる方は、クリーンディーゼル車も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

坂道の多い地域?住んでいる場所に合わせて選ぶ

急な坂道が多い地域では、排気量が小さい軽自動車はアクセルを思い切り踏み込む必要があるため、燃費はあまり良くありません。

この場合、コンパクトなハッチバックのハイブリッドカーが適しています。ハイブリッドカーであれば、ガソリンエンジンとモーターを使用するため、坂道の多い地域でも余裕をもって走行できます。

ボディタイプ別!燃費が良い車種ランキング5選

ここからは、ボディタイプ別に燃費が良い車種をご紹介します。

燃費が良い軽自動車&軽トールのTOP5

燃費が良い軽自動車&軽トールのTOP5
順位 車種 燃費(WLTCモード)
1位 スズキ アルト 27.7km/L
2位 スズキ アルトラパン 26.2km/L
3位 スズキ スペーシア 25.1km/L
4位 ダイハツ ミライース 25.0km/L
5位 スズキ ワゴンR 24.4km/L

「スズキ アルト」は、徹底的に価格を下げながらも、安全装置を十分に備え、室内空間にもこだわっている車種です。マイルドハイブリッドを搭載しており、燃費を抑えることができます。

燃費が良いコンパクトのTOP5

中途解約の申し出が承認されたら、リース会社によって車の査定が行われます。その際、走行距離や車両についた傷などから現時点での車の価値を算出し、残った契約期間なども踏まえて違約金の額を決定します。

燃費が良いコンパクトのTOP5
順位 車種 燃費(WLTCモード)
1位 トヨタ ヤリス ハイブリッド 36.0km/L
2位 トヨタ アクア 34.6km/L
3位 ホンダ フィット ハイブリッド 30.2km/L
4位 トヨタ カローラスポーツ ハイブリッド 30.0km/L
5位 日産 ノート 28.4km/L

「トヨタ ヤリスハイブリッド」は、「軽く、小さく、扱いやすく」のコンセプト通り、無駄を徹底的にそぎ落とし、運転のしやすさ、優れた操縦安定性、高い燃費性能を凝縮しています。

燃費が良いミニバンのTOP5

燃費が良いミニバンのTOP5
順位 車種 燃費(WLTCモード)
1位 トヨタ シエンタ ハイブリッド 28.8km/L
2位 ホンダ フリード ハイブリッド 25.6km/L
3位 トヨタ ノアハイブリッド 23.4km/L
4位 ホンダ ステップワゴン ハイブリッド 20.0km/L
5位 日産 セレナ e-POWER 20.6km/L

「トヨタ シエンタハイブリッド」は、「走る、曲がる、止まる」という車の基本性能の向上、優れた操縦安定性の確保、細かな振動の低減による乗り心地の改善などを実現した車種です。

燃費が良いセダンのTOP5

燃費が良いセダンのTOP5
順位 車種 燃費(WLTCモード)
1位 トヨタ プリウス 32.6km/L
2位 トヨタ カローラアクシオ ハイブリッド 27.8km/L
3位 トヨタ カローラ ハイブリッド 25.3km/L
4位 ホンダ アコード ハイブリッド 23.8km/L
5位 マツダ MAZDA3 ディーゼル 21.5km/L

「トヨタ プリウス」は、いつもは電気のみで走行し、必要になった時だけガソリンを使用する「プラグインハイブリッドシステム」を導入することで、パワフルさと静粛性を両立させています。

燃費が良いSUVのTOP5

燃費が良いSUVのTOP5
順位 車種 燃費(WLTCモード)
1位 トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド 30.2km/L
2位 トヨタ ライズ ハイブリッド 28.0km/L
3位 ダイハツ ロッキー ハイブリッド 28.0km/L
4位 ホンダ ヴェゼル ハイブリッド 25.3km/L
5位 日産 キックス ハイブリッド 23.0km/L

「トヨタ ヤリスクロスハイブリッド」は、電気系・機械系損失を大幅に低減することで、ハイブリッド世界トップレベルの低燃費を実現しています。また、スイッチひとつで、坂を下る時の車速を低車速にキープし、安定走行を可能にします。

燃費が良い車のメリット

燃費が良い車には3つのメリットがあります。

燃料代が安くなる

ガソリン1Lで35km走れる車(35km/L)と、20km走れる車(20km/L)があり、どちらも年間1万km走行するとします。この場合、ガソリン1Lが175円と仮定すると、Aの年間燃料代は5万円なのに対し、Bは87,500円です。その差は37,500円で、決して安いとは言えない金額なのではないでしょうか。

環境にやさしい

二酸化炭素や一酸化炭素などの有害物質が排出され、大気汚染や地球温暖化といった環境問題を引き起こしてきたために、どうしても「自動車は環境に悪い」というイメージがついて回ります。

しかし、燃料消費が少ない車は、温室効果ガスの排出量を低減できるため、環境への負荷を抑制することが可能です。また、環境へのやさしさで車を選ぶ際は、生産時や廃車時に発生する温室効果ガス量の観点から検討するのもよいでしょう。

優遇措置を受けられる場合がある

燃費が良い車は、税制面での優遇措置を受けられる場合があります。具体的には、環境性能に優れている検査自動車について、初めて車検を受ける際、納付すべき自動車重量税が減免(100%、75%、50%、25%)されるのです。

さらに、環境性能に優れた車の購入時には、国や地方自治体から補助金が支給される場合もあります。車を検討する際は、そういった情報も収集しておくのがおすすめです。

燃費が良い車のデメリット

続いて、燃費が良い車のデメリットを2つご紹介します。

車両本体価格が高い

燃費が良い車には、少ない燃料で効率的かつ快適に走行する目的で、様々な技術が装備されています。そのため、一般的なガソリン車と比較して車両本体価格が高くなるのです。

例えば、ハイブリッド車の場合、モーターを搭載する必要があるため、その分価格が上がります。「トヨタ シエンタ」のZ・2WD・7人乗りなら、ガソリン車は2,686,600円なのに対し、ハイブリッド車は3,036,600円と、35万円の差があります。

修理費用が高額になる場合がある

燃費が良い車には、多くの低燃費化技術が搭載されているため、不具合が発生した際の修理費用が高額になるケースがあります。例えば、ハイブリッド車の駆動用バッテリーなら、交換代に20万円〜60万円前後かかるといわれています。

車の燃費を改善する方法3選

車の燃費を改善する方法3選

車の燃費を改善するには、次の3つの方法を試してみましょう。

不要なものを下ろして重量を軽くする

何でもかんでも荷物を車に載せていませんか?重いものを動かすには多くの力が必要で、そのためには燃料をたくさん使わなければなりません。つまり、車の重量を軽くすれば燃費は良くなるのです。燃費が気になったら、まずは車に不要なものを載せていないかチェックしてみてください。

不要な急発進・急加速を減らす

発進時・加速時にアクセルを強く踏み込みすぎると、エンジンが急激に高回転し、大量の燃料を一気に消費してしまいます。そのため、不要な急発進・急加速を減らすだけでも、燃費の改善が期待できます。

タイヤとエンジンオイルを定期的にメンテナンスする

タイヤは、パンクしていなくても少しずつ空気が排出されています。そのため、しばらく空気を入れていないと、タイヤと路面の抵抗が増え、燃費が悪くなってしまうのです。ガソリンスタンドの空気入れサービスを活用して、月1回を目安にメンテナンスすることをおすすめします。

また、エンジンオイルも重要です。長く使い続けると性能が落ち、エンジンのエネルギーを効率的に動力として伝えられなくなります。ただし、推奨交換サイクルは車種ごとに異なるため、取扱説明書で確認してから正しいサイクルでメンテナンスしましょう。

ハイブリッド車と純ガソリン車、燃費の観点でどちらがお得?

先ほども少し触れましたが、同じ車種で車両価格を比べると、ハイブリッド車は純ガソリン車より数十万円高い傾向にあります。どれだけ走ればハイブリッド車の方がお得になるかは、車種やガソリン価格に左右されますが、8〜10万キロ以上走行する予定であれば、ハイブリッド車の購入を検討してみてください。

ピタクルならお手頃価格で燃費の良い車に乗れる!

「燃費の良い車は魅力的だけれど、車両本体価格や修理費用も高いみたいだし、どうしよう」と感じている方は多いと思います。そこでご紹介したいのが、カーリースサービスの「ピタクル」です。

カーリースとは、使用したい車種や契約期間を契約者(お客さま)が設定した上で、その車をリース会社が契約者の代わりに自動車ディーラーから購入し、事前に設定した契約期間やリース料金で契約者に貸し出す仕組みを指します。

本来車を購入する際は、車両代金に加え、車両取得のための税金や手続き費用がかかります。しかし、カーリースであれば、そういった代金が月々の支払金額に含まれるため、車を購入する場合より少ない資金で車を手に入れられるのです。

さらに、ピタクルには次のような特徴があります。

  • 国内メーカー約100車種以上から選択可能
  • 一定期間満了で車を買える・もらえる仕組み
  • 充実のメンテナンスプラン

ピタクルを活用すれば、お手頃価格で燃費の良い車に乗ることが可能です。理想のカーライフを実現したい方は、ぜひ一度、ピタクルのコンシェルジュにご相談ください。

まずはピタクルまで、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ
はこちらから

「プランをもっと詳しく」
「オプションの選び方が分からない」

など、ご不明点等は
お気軽にお尋ねください。

お問い合わせページへ遷移します
0120-953-304
(受付時間:土日祝日除く9:00~17:00)