放置はNG!車のガリ傷は修理方法と費用について解説

放置はNG!車のガリ傷は修理方法と費用について解説

公開日:2024.04.14

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車のガリ傷を放置すると、サビや腐食の原因になることをご存じですか?

擦り傷よりも深いガリ傷は愛車に致命的なダメージを残すことになりかねません。

そこで今回の記事では、ガリ傷を放置することにならないように修理方法と修理の必要性について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

ガリ傷とは?

車のガリ傷とは、深めの擦り傷や削り傷を指します。

ガリ傷とは?

走行中や停車時に硬いものや鋭利なものと接触した際にできることが多く、ボディであればバンパー、足回りならホイールにできやすい傾向にあります。ホイールの場合はリム(外縁の部分)が出っ張っていることから、特に擦りやすい部分です。

以下は、ガリ傷ができる原因の一例です。

  • 狭い道の曲がり角にぶつかる
  • 縁石や段差で擦る
  • 車止めブロックに当たる
  • 勾配のある坂道で擦る

上から順番に、簡単に説明していきます。

狭い道の曲がり角にぶつける

狭い道の曲がり角では、車幅を見誤ってバンパーやフェンダーがぶつかりやすい場所のひとつです。曲がり角はカーブミラーや電柱、標識など障害物が多く、走行には十分な注意が必要です。

縁石や段差で擦る

縁石や段差のある場所は視認性が悪いので、見逃してしまって擦ることもあるでしょう。特にスポーツカーやセダンは車体が低く擦りやすい傾向にあります。縁石や段差に乗り上げる際はスピードを落としたうえでタイヤを片方ずつ乗せることが大切です。

車止めブロックに当たる

スポーツカーやセダンは車高が低いので、スーパーやコンビニに設置されていることが多い、車止めブロックにバンパーの下を当ててしまうことがあります。車止めブロックの高さは15cmが標準ですが、場所によっては15cmよりも高いものが設置されているので、擦らないようにするには少し前で停車したり前向き駐車にしたりするなどの工夫が求められます。

勾配のある坂道で擦る

勾配のある坂道は勢いよく走っていると車の底を傷つけてしまう可能性があり、特に下り坂はスピードが出やすいため注意が必要です。車体は衝撃を吸収できるようにバウンドするように設計されているため、勾配のある坂道でスピードを出すと車体がバウンドし、ガリ傷がついてしまうことがあります。

ガリ傷を放置すると車の劣化に繋がる

ガリ傷を放置すると、塗装が剥がれた部分から水分や汚れが入り、ボディに錆が生じる可能性があります。以下のような症状が現れる場合もあることから、放置することは避けることをおすすめします。

  • 傷部分が黒ずむ
  • 塗装が剥がれる
  • 錆の原因になる
  • 撥水・親水効果が落ちる
  • 腐食の原因になる
  • 白サビが発生する
  • エア漏れや腐食などのリスクがある

車の塗装は車体をカラーリングしてデザイン性を高めるだけでなく、車体パネルの保護や腐食防止の効果もあります。ひと括りに塗装といっても、車体パネルは下塗り、中塗り、上塗り、クリア塗装の4層であることが一般的です。

ガリ傷を放置すると車体パネルがむき出しになり、汚れがついて傷部分が黒ずんでしまいます。塗装が剥がれた部分から水分や汚れが少しずつ浸透すると、周辺の塗装まで剥がれやすくなります。たとえ小さなガリ傷であっても、塗装剥がれがあれば水分や汚れが少しずつ浸透してしまい、周辺の塗装まで剥がれやすくなってしまうのです。

塗装が剥げて車体パネルが空気に触れてしまうと、少しずつ錆が発生します。そのまま放置すると腐食の原因になり、最悪の場合にはボディに穴があく恐れがあります。

アルミ製のホイールにはカラー塗装やクリアで保護されていますが、ガリ傷がついた部分から塗装が剥がれていきます。そして、その塗装が剥がれた部分から雨などの水分が侵入して、塗装とアルミホイールの間に広がることで白サビが発生するのです。

タイヤにガリ傷がついた場合は、エア漏れや腐食といったリスクもあります。

ガリ傷の修理は自分で?それとも業者?

ガリ傷の修理は自分で?それとも業者?

自分で修理する場合の手順と費用

自分で修理する場合、ガリ傷の深さによって手順は異なります。

  1. 浅いガリ傷
  2. 深いガリ傷

どちらの場合も事前に洗車を済ませて、ボディに付着している砂やホコリといった汚れを落としておきましょう。

では、順番に修理の手順をご紹介していきます。

■浅いガリ傷

浅いガリ傷を修理する際の手順は以下のとおりです。

  1. 傷の周囲にマスキングテープを貼って、塗装を守る
  2. コンパウンドをガリ傷に塗り、磨く
  3. 水でコンパウンドを洗い流す
  4. 乾いた布で拭き上げる

浅いガリ傷であれば、コンパウンドで磨くだけで目立たなくすることができます。コンパウンドの費用は1,000円~5,000円程度です。

よりキレイな仕上がりにするのであれば、傷消し用の粒子が粗いものと仕上げ用の粒子が細かいもの、3~4種類程度のコンパウンドを用意することをおすすめします。

予算の問題でコンパウンドを減らしたい場合は、最低でも2種類はあった方が美しくなります。コンパウンドを変える際は、使用するスポンジも交換して作業しましょう。

■深いガリ傷

コンパウンドでは、深いガリ傷を目立たなくすることは不可能です。タッチペン(小さな傷を補修する修正ペン)やパテ(傷や凹みの充填剤)を使って自分で修理することもできますが、専門的な知識や技術が必要になるため、初心者にはおすすめできません。

深いガリ傷を自分で修理する場合の手順は、以下のとおりです。

  1. 傷の周辺にマスキングテープを貼って、塗装を守る
  2. 線状のような狭い範囲の傷であればタッチペン、はっきりと視認できるような広めの傷であればパテを使い塗装する
  3. タッチペンの場合:塗装部分を乾燥させ、傷が埋まるまで再度塗り重ねる
  4. パテの場合:乾燥後、段差が気になる部分は薄付けパテを重ねる
  5. 補修部分が平らになるよう耐水のサンドペーパーで研磨する

タッチペンの費用は、1,000円~5,000円程度です。

ボディカラーに合った色を選ばないと、修理跡が目立ってしまうので、車種やカラーナンバーに適合したものを選びましょう。

パテの費用は、1,000円~3,000円程度です。

傷の深さが概ね2mm以内なら薄付けパテ、それ以上の深さなら厚付けパテを使用します。パテは乾燥が進むにつれて徐々に固まるので、手早く作業する必要があります。

パテを使用する際、ガリ傷の部分にささくれがある場合はサンドペーパーで落とし、事前にシリコンオフスプレーを使っておくと仕上がりはキレイになります。

業者に依頼する場合の修理方法と費用

自分でガリ傷を修理するのが難しい場合は、仕上がりもキレイになるので業者に依頼することをおすすめします。業者にガリ傷を修理してもらう場合は、おおまかに以下の方法があります。

  1. 板金塗装
  2. 部分塗装

順番に説明していきます。

■板金塗装

板金塗装は、傷の周囲の塗装を剥がしたあと、新しい塗装を塗り直す方法のことです。

その字のとおり、板金・塗装といった2つの工程があり、叩いたり引っ張ったりすることで凹みをなくし、そのうえから塗装することでキレイに修復できます。

業者に依頼する場合、以下のような流れで修理します。

  1. 板金作業:傷の深さや大きさを確認したあと、専用の工具を使ってボディを叩いたり引っ張ったりして凹みを引き出す
  2. 下地作業:板金作業で引き出した凹みの部分の塗装を剥がし、パテを埋め込んだあと乾かし、磨いて仕上げる
  3. 塗装作業:パテの埋め込みを行った部分に、下地・中塗り、上塗りといった塗装を重ねる(車種によってクリア塗装も重ねる)

塗装作業は3~4回に分けて行うことで、層を形成できます。

傷が深い場合や凹みがある場合は、傷の程度や大きさによって異なりますが、一般的な修理費用は10,000円~100,000円程度です。

■部分塗装

部分塗装は、傷の部分だけを塗り直す方法です。

板金塗装よりも費用が安く、傷が小さい場合に適しています。

業者にガリ傷を修理してもらう場合の費用は、傷の程度や大きさによって異なります。また、業者によっても費用は異なるので、複数の業者に見積もりを取って比較することがおすすめです。傷の程度や大きさによって異なりますが、一般的な修理費用は5,000~50,000円程度です。

▼車の部位や塗装による費用の違い

もう少し細かく、車の主な部位別の修理費用の相場も見てみましょう。

  • バンパー:15,000~50,000円程度
  • フェンダー:30,000円~40,000円程度
  • ドア:35,000円程度
  • ルーフ:50,000円程度

バンパーやフェンダーは、作業範囲が広くクォーターガラスの脱着など作業工程が増えるため、フロントよりもリアの方が修理費用は高い傾向にあります。ルーフは作業範囲の広さだけでなく作業がしにくいうえに脱着が必要になるため、ほかの部位よりも高額です。

このほかにも、塗装の種類によって値段は異なります。

  • ソリッド塗装:単色の塗装
  • メタリック塗装:ソリッドの中に細かい金属片が含まれた塗装
  • パール塗装:ソリッドの中に微細なマイカ(天然の鉱石)が含まれた塗装

ソリッド塗装が一般的な塗装であり、メタリック塗装はソリッド塗装よりも5万円程度、パール塗装はソリッド塗装よりも8万円程度高額になります。

ガリ傷を未然に防ぐ方法は?

ガリ傷を未然に防ぐ方法は?

ホイールのガリ傷を未然に防ぐには以下のような方法があります。

  • リムガード
  • パウダーコート

ホイールには、タイヤの構造としてリムガードにその役割があります。

しかし、大口径かつ引っ張ってタイヤを装着することが多くなった現代では、リムガードではガリ傷の防止に役に立たないということも珍しくありません。たとえリムガードが守ってくれるようにタイヤを装着していても、僅かに擦る程度であれば保護されますが、強いガリ傷には効果はないのが現状です。

塗装の強さにしても、従来のウレタン塗装ではなくパウダーコートと呼ばれる塗装であれば、耐久性があり剝がれにくいため、僅かに擦る程度であれば保護してくれます。

ホイールプロテクター

上記の2点以外の手段として、ホイールプロテクターがあります。

「アロイゲーター・エクスクルーシブ」という商品で、装着方法は特許取得済みです。

ホイールのリムに取り付けることで、さまざまなガリ傷からホイールを保護してくれます。具体的には、ホイールとタイヤの隙間に取り付けるのですが、タイヤの空気圧によって脱落しないようにします。装着するとリムから5mmほど突出するため、ホイールよりも先に障害物に当たりホイールを保護する仕組みです。従来の両面テープのみで貼り付ける簡易的なリムガードよりも、大きな衝撃にも耐えられます。

12インチから24インチのホイールサイズに適合するので、軽自動車から大きな車にまで装着できます。

カラーも豊富にあるので、既に付いてしまったガリ傷を隠すことも可能です。

汎用プロテクター

ほかにも「汎用プロテクター」というアイテムもあります。

純正バンパーを守るプロテクターであり、おおまかに以下のタイプに別れます。

  • パーツ全体を保護するタイプ
  • 必要な個所にだけ取り付けるタイプ

パーツ全体を保護するタイプは、「見た目が変わる」といったデメリットがある一方で、「あらゆる面を保護できる」という点は大きなメリットです。

必要な個所にだけ取り付けるタイプは「保護できるスペースが少ない」ですが、「見た目が変わらない」といった特徴があります。

用途や目的によって選べますが、車の保護を優先するならパーツ全体を保護するタイプがおすすめです。

まとめ

今回の記事では、ガリ傷の修理方法と費用について解説しました。

傷ができてしまったら、修理やそれに伴う修理費が発生します。

また、傷がつかないように予防するにしてもメンテナンスが必須です。

メンテナンスの見直しや修理を機に買い替えを検討したい、という方にはマイカーリースの「ピタクル」をおすすめします。

マイカーリースは初期費用が不要です。また、カーリース会社やプランによっては毎月のリース料金に自動車税や自動車重量税といった各種税金、自賠責保険料、消耗品の交換や車検費用などのメンテナンスも含まれています。

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